親の介護施設、どう選ぶ?後悔しないための5つのポイント【ケアマネが解説】
まず知っておきたい「介護施設の種類」

老人ホームって言っても、いろいろあるんでしょ?正直よくわからなくて…
ある日、娘さんからこんな相談を受けました。
そうなんです。実はひとことで「介護施設」といっても、大きく分けて4つの種類があります。
● 特別養護老人ホーム(特養)
常に介護が必要な方が入る施設。費用が安く人気がある分、待機者が多いのが特徴です。
● 介護老人保健施設(老健)
病院と在宅の中間。リハビリをして在宅復帰を目指すのが目的。3〜6か月の短期入所が基本です。
● 有料老人ホーム
費用は高めですが、手厚いサービスや設備が整っていることが多いです。民間企業が運営しています。
● 軽費老人ホーム(ケアハウス)
自立〜軽介護の方が対象。比較的費用が抑えられ、共同生活も可能。私が働いているのもこのタイプです。
見学前に確認すべき5つのポイント

とりあえず見学行こうと思ってるんですけど、何を見ればいいのか…
見学はとても大事。でも事前に「確認すべきポイント」を知っておくと、納得の施設選びができます。
入居条件と費用
介護度によって入居できない施設もあります。また、初期費用・月額費用・医療費の目安は必ず確認を。
施設の雰囲気・スタッフの対応
入居者の表情、スタッフの挨拶や言葉づかいから日常の様子が伝わります。
「こんにちは~!」とスタッフさんが自然に声をかけてくれる施設は、利用者との関係性も良好なことが多いです。
立地・アクセス
家族が通いやすいかどうか、買い物や病院などの周辺環境も含めて見ておくと◎
医療・看取り体制の有無
夜間の医療対応や、最期まで過ごせるかは施設によって違います。気になる場合は看取り実績の有無も確認。
日々の過ごし方(レク・食事・外出など)
パンフレットだけではわからない部分。1日の過ごし方の例を見せてもらうとイメージしやすいですよ。
こんな施設は注意!トラブルになりやすい例
これは実際にあった話ですが、見学のときは良さそうだったのに、入居後に説明のなかった追加料金がかかって揉めたというケースもあります。
注意したい例:
- 契約内容があいまい(重要事項説明書を出さない)
- スタッフの入れ替わりが激しい
- 利用者が元気がない・声をかけられていない

契約のとき、ちょっと強引だったのが気になってたんです
そんな小さな“違和感”も、後から振り返ると大事なサインだったりします。
見学のときに「見る・聞く・感じる」チェックリスト
ここでは、実際にケアマネとして私が見学で重視しているチェックポイントを共有します。
チェック項目 | 見る・聞くポイント |
---|---|
入居者の様子 | 表情・服装・過ごし方 |
スタッフの対応 | 声かけ・接し方・人数 |
清潔感 | トイレや廊下がきれいか |
食事の内容 | 献立表や食事見本 |
活動の様子 | レクや行事の掲示物 |
「なんとなく雰囲気がいい」も大事な感覚です。数字や条件だけで選ばず、肌で感じる情報も大切にしてください。
ケアマネからのアドバイス「焦らず、相談を」

家でみるのが限界で…でも施設に入れるのも罪悪感で…
そんなふうに悩まれているご家族、とても多いです。
でも大丈夫。一人で決めなくていいんです。
地域包括支援センターや担当ケアマネに、ぜひ相談してください。
見学も、一緒に行ってくれる施設相談員さんやケアマネもいます。焦らず、納得できる選択をすることが大切です。
(まとめ):親に合った施設を、家族みんなで納得して選ぶために
介護施設選びは、人生の大きな決断の一つです。
でも、正しい情報と少しの準備があれば、「選んでよかった」と思える施設にきっと出会えます。
そして、もしわからないことがあれば、ケアマネである私もこのブログでサポートしていきますね。
💬 最後に一言

お母さんが安心して過ごせる場所、見つけられるかなぁ…

大丈夫ですよ。一緒に考えていきましょう
そんな気持ちで、このブログを書いています😊
コメント